2018年を振り返る - やったこと

おばんです、『SSSS.GRIDMAN』ロスで、特撮の方の『電光超人グリッドマン』を見始めた田中です。特撮の方も見ると、アニメと繋がってる部分とかめちゃくちゃ多くて2度美味しいです。アノシラスとか、フィクサービームとか、アクセスコード入力のUIとか。

前置きはこのくらいにして、今年はじめの方に立てた目標は振り返ったので、今回は実際にやってきたことをざっくり振り返ります。

  • 転職した
  • 本を書いた
  • 絵を描き始めた
  • 百合をめっちゃ摂取した

転職した

クラスメソッド 株式会社からピクシブ株式会社に転職しました。

dev.classmethod.jp

tanakalivesinsendai.hatenablog.com

受託仕事からサービス開発仕事に変わったのですが、これまでとはやること・速度・考えることが変わってとても楽しいです。

「転職して3ヶ月経ちました!」ブログを書こうと思って4ヶ月経過してしまって、気づいたら7ヶ月にさしかかっています。 ここ半年くらいで仕事でやってきたことはあとでまた別記事でまとめるかも。

本を書いた

『Swiftで書いておぼえるTDD』と『iOSアプリ設計パターン入門』の二冊を今年は書きました。

TDD本の方は持ってる知識を実戦形式でまとめた初学者向けの内容なので、設計本と比較するとシュッと出せた感じがありましたが、自力で製本してみるという体験は非常に学びがありました。Re:VIEWを使って文章をまとめて、表紙絵の制作依頼をして、印刷所について調べて自分のお金をつぎ込んで本にする、etc...という0→1の経験ができたのは結構大きなことかなと思います。

TDD本を同人誌で出してBOOTHで販売して〜という流れがあったから転職に踏み込めたところがあるので、デカいフラグでした。

iOS設計本は今年のリソースの多くを注いだものでした。酸いも甘いも色々あったけれど、やり遂げてまた新しいステージに立てたように思います。

  • これまでiOSの設計にフォーカスした本がなかった中で、重要な立ち位置をしめる本を世に出せた。これはすごい意味があることだと思ってる
  • クラウドファンディングに成功した。しかも加速は止まらず、1377人もの人々に応援してもらえた
  • 執筆に関わってくれたメンバーと、一緒に本を出せて良かった

そもそも本を書くエンジニアの数は多くはない中で、さらにこんなにも大きな成功ができて、幸せなエンジニアライフを送ってると思います。 支えられて成り立っているけど、自分自身ほんと頑張ったし、胸を張って自慢できることだなって思う。。。

ので! 読んだ感想とか、読んだ上で考えたことをガンガン発信してもらえると、さらに書いて良かったと思えるのでぜひ年末年始は楽しんで読んでくださいいいいい!

そのほか色々と感じたことは以下にまとめてまっす。

tanakalivesinsendai.hatenablog.com

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絵を描き始めた

iPad Proで絵を描きまじめた。お絵かきアプリはProCreateを使っています。

夏頃にバーベキューしてたら「iPad Proを持っていない」という話を友達として、「iOSエンジニアなのに持ってないんですか?」と煽られて勢いでその日に買って新宿に受け取りに行ってしまったのが経緯です。

もともと昔から落書きみたいなのはずっとやってて、「あー、絵描きたいなぁ」とずっと思い続けてたので、iPad買ったしちょうど良い機会だなと思って始めました。絵を投稿するサービスの会社にいるし、ドメイン理解ドメイン理解〜とも思った感じです。

会社に「お絵かきブートキャンプ部」というものがあって、みんなで集まってもくもくしたり、月に一回テーマを決めて描いた絵の講評会があって楽しくやれていて最高です。

inside.pixiv.blog


で、今年描いたやつらです。上からだいたい描いた順です。

これは30秒ドローイング。PoseManiacsというウェブサービスを使って、ランダムに表示されるポーズのラフを描いてます。本当は毎日一定量やり続けるのがよいのだけど、ぼちぼちな感じで続けてます。

sketch.pixiv.net

「好きな子を描きたい!」と思ってリズと青い鳥のけん...、じゃなくて鎧塚さん。猫背を表現したかった。

みじょれsketch.pixiv.net

模写。かっこいい系のお姉さん。女性の唇の赤を描きたいなとふと思って描いた。

描きかけお姉さんsketch.pixiv.net

もくもくしてたカフェでパッと見かけたお姉さんの、お勉強する姿が綺麗だったので勢いで構図覚えて描いた。肩が凝りそうな姿勢だなって思った。

描きかけお姉さんsketch.pixiv.net

ヘルシェイク矢野のことを考える日もありました。

あ、ごめんsketch.pixiv.net

iOS設計本を書いてるときに「Rxってやっぱりやりたいことに対してオーバーキルなことが多い気がする。ゴブリンを倒すのに伝説の武器は必要ないんじゃないか......」みたいなことを考えながら落書きした。

Rx武器商人 #とはsketch.pixiv.net

「お絵かきブートキャンプ部」で「楽器」というテーマだった時に描いた、リズと青い鳥の傘木希美。フルートが死ぬほどめんどうだったけど、ちょっと金属感出せたので楽しかった。物を書くのは結構好きかもしれない。

描きかけのじょみsketch.pixiv.net

にじさんじのえるえる。クリスマス衣装公開の時に可愛すぎて、初めてYoutube Liveでスパチャしたらなんとコメントを読んでくれて、興奮のあまり徹夜して描いた。

#えるの絵だよsketch.pixiv.net

描きかけの百合みあるお姉さんたちの模写。もうちょいラフでもいいんだけど、これくらいの頭身とリアルさの絵が好きかも。ED先生の絵が好きなので、あんな絵をいつか描いてみたい。

模写。途中。sketch.pixiv.net

マフラーの練習がしたいと思って描いた冬のお姉さん模写。

マフラー練習sketch.pixiv.net

百合をめっちゃ摂取した

2018年は百合界隈がめっちゃ盛り上がってて、最高でした。

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今年は初めてコミティアに参加してさらに百合同人の手を広げました。 前々からTwitterとかpixivで追っかけていた好きな百合絵師さんの本を直接買いに行けるのはすごく感無量でした...。

今年は技術同人誌が書けたので、その経験を活かして来年は絵とか百合の方の同人誌も出したい。

さいごに

イベント運営とか登壇とか、そのほかにももっといろんなことをしたんだけど無限の分量になってしまうのでこのくらいにしとく!

2018年を振り返る - 立てた目標を振り返る

おばんです、ヒラリチャン可愛い。

soundcloud.com

あ、田中です。2018年の最初の方に立てた目標を振り返ります。

今年のはじめに立てていた目標は以下のようです。それぞれ見ていきます。

  • アプリを出す
  • 仙台に帰る
  • テストのスキルを伸ばす
  • 設計のスキルを伸ばす
  • 健康を得る
  • 年収を上げる

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アプリを出す

出してない...!アプリを出す目標は気持ちが乗ったら推し進める感じでいこうと思う。仕事でも書いてるし焦らなくてよい。

技術同人誌を書く

書いた!SwiftでTDDを解説する、『Swiftで書いておぼえるTDD』という本を出しました。

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さらに「商業誌化」と「Amazonに名前が載る」という実績も解除できた。 同人誌化以降の動きについては色々な反省があるけど、行動しないと良きも悪きも体験できなかったので良かったと思う!

Swiftで書いておぼえるTDD (技術書典シリーズ(NextPublishing))

Swiftで書いておぼえるTDD (技術書典シリーズ(NextPublishing))

仙台に帰る

帰る理由が無くなったのでこれはナシです🤪

テストのスキルを伸ばす

伸びた!

先述したように、TDDに関する本を出せたので、実績として残せるレベルにはなりました。 実務でも自動テストを書くようになったし、以前より多くの実装に対してどういうテストをしたらいいかがわかるようになりました。 iOS Test Nightに登壇しまくったりしたことが始まりであり、力をつけることにつながりました。こういう場があって本当に良かった。

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↓みたいなテストに関するイベントにも顔を出したりしました。

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テストに親しんできましたが、一方でテストそのものに対する体系的な知識不足を感じてしまうので、それは課題です。

設計のスキルを伸ばす

伸びた!『iOSアプリ設計パターン入門』という設計の本を書きました。

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本を書くにあたって、色々と論文を漁ったりWebを調べたので、一部のアーキテクチャパターンについて原点を知れた。 色々な設計パターンが抱えた問題、解決、モチベーションを知れたので、より深い探索ができるようになった。

次はこの得た知識を広めたり、もっと現場で活用したい。 本を書いたことで国内のiOSエンジニアの興味関心が設計に向いてくれたら嬉しいと思っていて、そうなるとより具体的な問題に対する解答を持てるようにしなきゃいけない。 あるいは本だけでは説明しきれなかった部分を埋める必要があるので、まだ引き続き設計については学んでいかないといけないと思う。

健康を得る

忙しくしすぎて余裕を作れず、むしろ不健康になったorz

年収を上げる

上がった。 けど当初思っていたほどは上がっていないので、まだもうちょいあげるためのことをしたい。

最近は可処分時間を増やしたいと思うようになったので、単価を上げて今くらいの水準を保ちつつ、仕事する時間を減らしたい。

さいごに

来年の目標はまた来月あたりに考えてみよーとおもうー。

2018年最高だった百合作品

おばんです、最近対戦ゲームで抱えるストレスがマッハの田中です。向いていないのかもしれません...、大人しくOxygen Not Includedします🤤

今年は去年にも増して百合に触れる機会を多く持ちました。最高の一年でした。 最高の一年ついでに、見た作品をまとめます。もし気になるものがあればぜひ見てね!

(あと2018年と書いたけど「今年見た」という意味で、2018年発の作品以外も入ってるかもです🙏)

アニメ

『リズと青い鳥』 京都アニメーション

童話を元にしたオーボエとフルートの掛け合いがあるソロ曲「リズと青い鳥」を通して、それぞれを担当する親友同士の高校3年生二人が主人公のお話。
最後のコンクールに向けて練習を重ねながら、学校生活や練習の日々の中でどこか噛み合わない二人の心情は、どう変化していくのかー。

静寂の中に存在するかすかな音の表現、声優さんの演技や場面から、常に身体に打ち付けられる純度100%の百合エネルギー。 息を飲む音、こらえる音の演技が他の作品ではとてもできないものがありました。 一挙手一投足が主人公二人の心情と周りの環境を表すものになっていて、こんなに完成された百合作品がかつてあっただろうか、いや、無い(反語)。

劇場で3回、ブルーレイで1回見ていますが、何度見ても見終わったあと言葉を失ってしばらく放心してしまう。 会社で上映会したとき、作品初見の人や普段百合作品を見ない人を交えてもこの現象は起きたので、『リズと青い鳥』という作品はすごいんです。 劇場版ならではという感じで、テレビシリーズだった『響け!ユーフォニアム』では出来ない贅沢な間の取り方が百合を描くのに適していたと感じます。

この記事はランキングというわけではないけど、2018年堂々の第一位はリズと青い鳥です。。。 公開が4月でしたが、今年一年で一番の生きる支えであり、生きる辛さになりました。リズのおかげで生きていると言っても過言ではない。 熱が入りすぎたので、リズはまた別記事でまとめるかもしれません。

『響け!ユーフォニアム』 京都アニメーション

『リズと青い鳥』は『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品、という関係です。

こちらも高校の吹奏楽部のお話で、音楽をテーマにした登場人物の心理描写や成長が描かれていて最高です。 個人的には先輩後輩のペアと親友(悪友?)二人同士のペアが好きすぎます。。。 今度の新作劇場版が楽しみで仕方ありません。

『SSSS.GRIDMAN』 TRIGGER

ロボット・ヒーローものの要素をメインに、友人関係や青春を全部描いちゃったぜ!みたいな作品。 「昔は仲が良かったけど、最近疎遠になってしまった」関係から始まる、敵と味方のヒロイン二人の関係が尊すぎました。 なんとなく気にかけてしまうお互いの関係、敵方の女の子の心理的なもろさ、それを支えるもう片方の子の芯の強さなどご飯三合食べられます。

グレンラガンやキルラキルのトリガーが作っているからか、各所に散りばめられたフェチに愛を感じる作品でした。

『少女歌劇レヴュースタァライト』 キネマシトラス

少女☆歌劇 レヴュースタァライト Blu-ray BOX1

少女☆歌劇 レヴュースタァライト Blu-ray BOX1

舞台に立つ女の子を養成する学校で繰り広げられる、トップスタァを目指す9人の女の子達が繰り広げる、レヴューの物語。 戦いの中で見事1位に輝いたトップスタァは、なんでも願いを叶えられる。

女の子同士の日常と戦いの間で揺れ動く心理表現が、作画の細かさと相まって神がかっていました。 演出やストーリー構成が完璧すぎて、全12話の中で3度は「また1話から見直したい!」となりました。 実際面白い。

ネット上では演出が似ている部分もあったため「(少女革命)ウテナだ」と言われることが多かった。 でもウテナは男女の関係性であったり、性に言及する描写が多かったりテーマでもあったけど、レヴュースタァライトはまた別のものを描いているので、自分は違うものだと思った。 (ウテナも面白いよ)

商業マンガ

『2DK、Gペン、目覚まし時計。』 大沢 やよい

2DK、Gペン、目覚まし時計。: 1 (百合姫コミックス)

2DK、Gペン、目覚まし時計。: 1 (百合姫コミックス)

百合にハマって、社会人百合というジャンルを知ったのがこの作品でした。 働く女性二人(と周りを取り巻く人々)の夢とか恋とか現実とかを描いた、勇気付けられる作品です。 最終巻を迎えてしまって悲しい...。

『ふたりモノローグ』 ツナミノユウ

「「ふたり」」「「モノローグ」」、なんだよなぁ...。

ギャグ百合マンガの皮をかぶった少年漫画のような正統派百合マンガだと思います。 主人公の二人は、昔仲が良かったけれどうまくいかなくなってしまったところから再会して気まずい、でも仲良くなってー、から始まる話です。

登場するキャラクターの多くはなにかしらトラウマを抱えている。 それぞれのキャラクターが関わりの中で、そのトラウマを乗り越えたいとか、変わりたいという想いから少しずつ成長していく話で、胸がアツくなる。。。

2018年末までは無料で全話読めるそうです。1話ずつが軽いので、まずは軽い気持ちで7話まで!ほんと!お願い読んで!

cycomi.com

『はなにあらし』 古鉢るか

「私の親友は、私の恋人です。みんなにはナイショ。」

もともと親友の女子高生二人の、初々しい恋愛模様。 身長差萌え。 はい尊いの嵐。

舞台が仙台で、自分も仙台出身なのでふと出てくる街並みが懐かしくなったり、多分モデルになっている女子校(?)がわかるので楽しさ2倍です。

最新一個前と、3話まで無料で読めます。

www.sunday-webry.com

『総合タワーリシチ』 あらた伊里

負けず嫌いな子と成績優秀だけど他が鈍感な主人公2人と、2人を取り巻く登場人物のオムニバス作品。 全ペアが尊い。 シチュエーションと関係性の変化の嵐で、細かい掛け合いが凄まじい密度で込められていて楽しい。 「可愛い」が無限に広がっているのと、「あっ、この作者の人この作品とキャラ達のことがすごく好きなんだ!」がわかる。 それぞれのキャラが立っていて、たぶん「キャラが勝手に動く」タイプの作品。

『とどのつまりの有頂天』 あらた伊里

とどのつまりの有頂天 1 (ヤングキングコミックス)

とどのつまりの有頂天 1 (ヤングキングコミックス)

『総合タワーリシチ』作者の最新作! 田舎っ子と美人のデレとちょっとのすれ違いが嬉し可愛い! 雰囲気は変わらず!リシチとどちらから始めてもオッケー!

『付き合ってあげてもいいかな』 たみふる

のちのち紹介する同人誌版が注目を浴びて、Web連載からの単行本化の流れとなった本!

ゆるい軽音部で同じバンドになった女の子二人が付き合うお話。 ちょっとエッチ。(個人的にはだいぶエッチだと思う。)

男も女も登場キャラみんな可愛い。 主人公二人の、過去の恋愛経験などからくる恋愛に対する考え方が違くて可愛い。 ずっと一緒にいる関係として幸せになる二人ではない気がするけれど、お互いがこの時に必要な関係だと思えるもので人生を感じて良い。

1話がWebで無料で読めます。

www.urasunday.com

『草薙先生は試されている。』 安田剛助

『私と彼女のお泊まり映画』作者の最新作。

親友であり、過去(というか引きずって今も)の想い人を引きずる学校教師と、その想い人の娘との間で起こる年の差恋。 想い人の娘だから気にしてしまう心を抑えたい気持ちと、いやいやいうて可愛いし昔のあの人にそっくりだし辛抱たまらん...!なシリアスとギャグの甘いしょっぱいが美味しい作品です。

Webで全部読めるので、お試しや最新を追いたい方はこちらから。 https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/kusanagi/

『ララバイ・フォー・ガール』 松崎夏未

ララバイ・フォー・ガール (フィールコミックス)

ララバイ・フォー・ガール (フィールコミックス)

短編集。 時間の経過とともに成長し変わる女性がテーマとして描かれていて好き。 青春の中の刹那的な一瞬であったり、大人になるってどういうことかみたいなことが描かれていて、男性では表せないものなんじゃないかなと感じて憧れる。

一番最初の、優等生がギャルと触れ合うことでものを考えるようになって、大人になっていく話がすこすこのすこで、拙者こういう話大好き侍。

『指先から滑り落ちるバレッタ』 つつい

短編集。 違うタイプの二人が関わり合って感情が爆発しがちな話が多くて好き。 守備範囲は学生〜社会人百合。

一通り読んだ後で、表紙をもう一度見ると、あ^〜ってなる。 あと結婚ネタしんどい......しんどい......。

同人マンガ

『好きじゃないけど好きな人』 くわばら、Sal Jiang、ユニ、たみふる

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複数作家が短編をまとめてるやつで、帯のキャッチが「下衆×百合」。エッチ。 集まった作家陣でも「下衆百合」と称されている模様。 はぁ〜、「下衆」というワードを打ち出すなんと新しきことか。

肉体的にこじらせてたり、精神的にこじらせてたり、ここまでのは他では見られない偏りバツグンの同人誌。 作家陣が、好きでいつも追っかけていた方々が集まっていたので俺得すぎました。

『今、何考えてた?』 くわばら

www.melonbooks.co.jp

痛い!痛い、けど...。

ふとしたイラつきから友達を殴る妄想から始まる物語。 どこからくるかわからないけれど、「ブチ壊してしまいたくなる」感情とか、外では言えない薄暗い気持ちが描かれていて、どこか共感してしまって、好き。

『TANKOBU』, 『TANKOBU2』 くわばら

kuw8ra.booth.pm

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かつて部活のライバルだった二人、ケンカップル仲良く喧嘩しろ〜、な作品。 ただバッチバチにライバルということでもなく、ミステリアス・シリアスな雰囲気で進む中で二人の関係が進展するのが、独特な雰囲気。

『離れづらい朝』 くわばら

kuw8ra.booth.pm

TANKOBUの続編にして完結編。エッチ。

遠距離恋愛の関係になった二人が、お泊まりデートともに将来を考える話。 子供でもなく大人でもない二人が、大人になりかける段階で将来を考えていくの大好き侍の諸氏に読んでほしい!

『うそでも笑って暮らそうよ。』 たいぼく

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 うそでも笑って暮らそうよ

VTuberの「中の人」をテーマにした作品。 ここ半年〜1年弱のVTuberブームをリアルに追ってないと描けない話だ〜!って感じるのでバーチャル界隈好きな人に読んでほしい。 「もしかしてどこかの世界の中の人同士では、こんなことあるのでは...」とどこか頭の片隅で考えてしまうものが具現化されていて、てぇてぇ。

『沖縄に夜の魚』 たいぼく

yurindie.hatenablog.com

先輩が後輩(?)と沖縄旅行に行く話。沖縄に行きたくなる。 女の子二人のデートはこんな感じであってほしい!そして溢れるEmo。

ナクヤムパンリエッタ

ア

『Girlfriend』 シカヲ

親友の女の子が自分には見せない表情を、他の女の子にしているお話。 その親友が一番好きな子に見せる笑顔が好き、というお話...。 でも暗いわけではなくて、爽やかに二人の友達としての関係が続く。

叶う/叶わないにオチがちな百合作品が多い中で、「こういう百合も良いんだよ、こういう百合も」を思い出させてくれます。

『純情ミルクティー #2』 シカヲ

上で紹介した『Girlfriend』の、親友の女の子と、その子が一番好きな子のお話。 親友の女の子は優等生・超可愛いタイプで、その対比として出てくる一番好きな子はギャル。 お互いにないものに魅かれてか、意図せず好きになっていくやつ。

#2とあるように、2冊目らしいのですが、 #2 から入ってしまいました...orz

『付き合ってあげてもいいかな』 たみふる

booth.pm

先述した『付き合ってあげてもいいかな』の同人誌版。 商業版では描かれていないときの二人の話が描かれていたり、ちょっとゲスかったり、ちょっと暗かったりする話がある。 商業版と合わせて読んで、2度美味しい。

『付き合いきれない毎日』 たみふる

booth.pm

『付き合ってあげてもいいかな』の同じ話の別時系列作品。主人公は一緒。 本編がストーリー仕立てなのに対して、こちらは主人公二人の日常を3, 4ページでまとめた短編集的なもの。 デートの話とか飲みの話とか、同じバンドメンバーとの話があったりして本編を美味しく補完してくれます!

『付き合ってやってよ』 たみふる

booth.pm

『付き合ってあげてもいいかな』の同じ話の別時系列作品。主人公は一緒。 みわちゃん(黒髪ショート美人の方)と別な女の子との話。 本編と別の関係性が描かれていて、本編登場キャラの別の顔が見られて美味しいです!

『付き合ってないけどやりました』 たみふる

tamifull.booth.pm

『付き合ってあげてもいいかな』の同じ話の別時系列作品。主人公は一緒。エッチ。 ぜっっったい二人は添い遂げる関係ではないけど、この時必要な関係だなー!っと感じる話です(個人解釈)。 タイトル通りの話です。

『ペンライトより光って』 ヨルモ

booth.pm

冴えない地味な子と読モをやるくらいのイケイケギャルのお話。 地味な子はアイドルオタクで、その子がアイドルに向ける目を自分にも向けさせようとするギャルの子。 二人が「特別」同士になるために、成長していくまでの話。

表情で心理状況を表すのがうまくて、キラキラ眩しくて好きな絵でした!

『来週、雨が降ったら』 紫のあ

booth.pm

ふと出会った二人が傘を貸す関係から始まるお話。 「次に同じ駅で会う時に傘を返す」という名目でで、返さずに会い続ける。 絵・表現・待ち合わせという掛け算で導き出される詩的で綺麗な物語。 ふとした一言から意識してしまって、意識してしまうと終わってしまう、吊り橋のような関係が綺麗なので、気になったら読んでほしい。。。

『秘密』 Sal Jiang

saljiang.booth.pm

抑圧された家庭で育った女性が髪を切り、ボーイッシュになり、新しい街で出会った本屋の店員に恋するお話。 お互い魅かれ合うけれど、店員の子には男性だと思われたまま関係は続く。 顔の良いボイが良い。。。

『彼女の罠』 Sal Jiang

saljiang.booth.pm

和菓子屋の娘と美人お姉さんのお話。エッチ。 美人お姉さんの私生活をふと覗き見てしまって、女性同士の関係を意識しだしてしまう関係。 お姉さんの色香に惑わされて、完全に罠にかかってしまう和菓子屋の娘。年の差も美味しい。

『糖分事件簿』 くわばら

kuw8ra.booth.pm

「ケーキバース」という食人人種(フォーク)と捕食される人種(ケーキ)がいる世界観の短編集。 世界観から見て取れるように、メンヘラ関係やメリバが続くので、人を選ぶテーマかもしれない。

ケーキバースをこの作品で初めて知りましたが、ジャンルとしてあるみたい👀 個人的にはくらーい話が好きなので、ケーキバースもっと掘り下げたい気持ちが芽生えました。

好きすぎた作家さん

好きな作家さんに偏りがあって、好きすぎるのでどこが好きか書いてみる。 気になって読んだ作家さんがいて、共感してもらえたら嬉しい☺️ こっちから作品が気になって、見てもらえるのも嬉しい☺️

くわばらさん

twitter.com

幸せな話も好きだけど、暗い話も好きで、いっぱい描いてくれるので好き!やったー! ニヒルな顔とか、ドン引きの顔とか、いろんな意味の限界を感じている描き方が本当に好きです。

Sal Jiangさん

twitter.com

リアルな大人百合が本当に好きで、ひたすらにその百合の「つよさ」に魅かれる。 女性の丸さの描きわけが良くて、「アァ...、これすごく好きですごくフェチを感じて描いてらっしゃるな...」が伝わってきて好き。

たみふるさん

[https://twitter.com/tmfly:embed:cite]

輪郭や線が丸くて可愛い。 話の作風のリアルさと絵柄のバランスがとれていていつも楽しい! キャラ同士の「いろいろな」絡みが人を感じる。

たいぼくさん

twitter.com

歪み方、偏り方が他では絶対に無い作風で好き。 なに食べたらこんな設定をこんな風に描けるんだろうと、各作品で毎回感じる。 百合以外の本も精神的にエッチで好きでした。

あらた伊里さん

twitter.com

可愛いの密度と速さに勢いあって好き。 そう、密度と速さ。 間を取る百合が多い一方で(もちろん間をとるところは取っているけれど)、すごい速さでキャラのコミュニケーションが走るので、シリアスとの落差が大きくてドラマチックになっていて、独特のワールドを作り出してる。👀

さいごに

2018年は百合が一気に加速した一年だったように感じます。

例えばこれまでもいくつか百合作品はアニメ化されてきましたが、恋愛について強く触れて強く百合を前面に押し出した『citrus』や『やがて君になる』がアニメ化されたのが印象的でした。 百合というジャンルを知らなかったという友人からも、「タイトルを耳にしたことがある」と聞きました。

一方でこれまで長く続き親しまれてきた『2DK、Gペン、目覚まし時計。』が完結したり、『あの娘にキスと白百合を』も終わりが近いというちょっと寂しい話もあります。仕方のないこととはいえ、本当に寂しい。。。


個人的な話では同人誌をいっぱい書いました!これまでTwitterでしか見ていなかった作家さんを追いかけて、作品を買って、BOOTHで気持ちばかりのBOOSTをして応援したり...。 百合作品を描いてくれる尊い方々に、描き続けてもらうためにお金落とすし百合広めるよ!💪

消費してばかりでは歯がゆいので、来年は百合同人誌を出します!作家さんたちと百合語りたい...。同じ土俵に...。絵を描くぞ...!

『iOSアプリ設計パターン入門』を書き続けた約半年を振り返るエモブログ

おばんです、すごく遅れて話題のアニメを見ている田中です。メイドインアビスしんどいアニメですね...、楽しかったです、二期はよ。

さて、今回はPEAKSから出版された『iOSアプリ設計パターン入門』が、企画から半年以上続けてようやっと購入者の方々に届き始めるに至ったので、その期間で溜め込んだエモをぶち飛ばしていくぜ!!!🚀💥 (電子版は出ているなうです、製本版はもうしばしお待ちください🙏)

本を書いている期間は忙しくてあまり経過を書けなかったので、特に記憶に残った出来事を振り返ろうと思いました。 幸せも苦しみも全部詰め込みます。


peaks.cc

『iOSアプリ設計パターン入門』は技術書クラウドファンディングのPEAKSから出版された、iOSアプリの設計パターン本です。 現場で活躍するiOSエンジニア複数人で書き上げた生きた技術書です。

まずはじめに応援してくれたみなさま、ありがとうございます!そしてお待たせしてすみません! この本はありがたいことに、正式版リリースまでに1377人もの方に予約いただきました。 読者、企画、編集、執筆、様々な担当の方々によってこの数字を達成できたことを、とても喜んでいます。

技術書の始まりでやたら感謝しまくる海外の執筆者いるじゃないですか、今完全にあれです。今すべてに感謝しています。 あわよくば、「この本を書くにあたり、支えてくれたシンディへー」みたいな恋人に宛てたアレとか書けたらよかったんですが、あいにくーーー🤤

これは余談ですが、1377冊の購入って、技術書のくくりだとすごい数のようです。 小説だと「何万部突破!」とか目にしますが、一般的な書店に並ぶような技術書は、購入者の母数が多い入門者向けの本でも2〜3000部が初版でそれっきりということも少なくないということを風の噂に聞きました。 しかもクラウドファンディングでの達成。PEAKSの積み上げてきた圧倒的信頼を感じます。

このあとに一般販売もあるはずなので、お楽しみに!

すべてはここから始まった

PEAKSのながのさんとのTwitterでのやりとり。 完全にノリです。

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なんなら巻き込みも発生。

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ここから設計に心当たりのある、確実な執筆陣に声をかけていってプロジェクトはスタートしました。

キックオフミーティング

おかげさまで開始から半日ほどでクラウドファンディングは達成しました。爆速です。

ミーティングは執筆者それぞれで書きたい章構成を持ち寄って、つき合わせました。

  • 設計には多くの派生や誤解が存在しているので、全体をとりまとめる難しさがある
    • 初出に立ち返って情報を整理することで、オリジナルのアーキテクチャパターンのキモが、iOSではどう取り扱われるべきかをまとめる必要があった
  • 設計を学ぶ上で、コンセプトを追うだけでは正しい理解が難しく、コードを書くことでアーキテクチャパターンに対する認識が合う
  • いついかなる時でも通用する、絶対最強のアーキテクチャパターンは存在しないということを伝えていきたい

などの話し合いを元にして、思っていたよりもサクっと大枠は決まりました。 この時点で執筆陣全員がこの共通認識や課題感を持っていたのは、非常にプロジェクトを進めやすく、心強かったです。

合县

  • 進捗どうですか?(圧
  • 改めて認識を合わせる
  • 一気にかき上げようゼ

などなどの目的から執筆合宿に行きました。 気分は文豪です。その時の様子は、以前のブログにまとめました。

tanakalivesinsendai.hatenablog.com

合宿では調べた内容を話し合ってつき合わせたり、理解に間違いがないか確認していきました。改めて当初の目標や課題に間違いがないことも確認できました。 執筆に対する意識やモチベーションも上り調子でした。

無

合宿で持ち上がったモチベーションでしたが、その後は安心からか無の期間が発生しました。 おおまかに書けていた部分は多かったですが、無になると筆も遅くなって出てくるものがなくなり、そこには無限の苦しみがありました。

書きたいものはあるんだけど、良い言葉に乗らない。 普段書き慣れたブログでは、起きないことでした。 ブログを書き始めた頃を思い出していました。

「助けて」を言う

あれよあれよと時間は過ぎて、もう本当にどうにかしなければいけなくなって、プロジェクト内で相談。 筆が進まない部分を整理して、鈴木さん、杉上さん、加藤さんを中心にヘルプを出しました。 担当章の中では一番慣れの少ないMVVMで多くの助言をいただいたり、スケジュールの調整などで助けていただきました。 ありがとうの言葉では足りないものですが、本当にありがとうございました。🙇‍♂️

そしてストレスで胃がマッハ。 燃えたプロジェクトとか、元カノとの別れ話とか、過去これまでに味わった様々な辛い状況がなぜかフラッシュバックして、脳死しながらもなんとか手を動かしました。

立て直し

気持ち面で死んで「なんで書くんだっけ」を見失っていたので、この本を書きたかった原体験を整理しました。 そのときEmo issueに貼っていたのがこちら。

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限られた業務時間の中できれいに整えられたコードが書けず、目標とする正しい形がわからないまま書き進めるプログラミングは、非常に苦しいものでした。 なんとか汚いものを組み上げれてやり過ごしたとしても、後の自分自身の首をしめました。 自分以外が担当することになっても、苦し紛れのコードは git blame という悲しみの連鎖をうみます。

いざ「設計」というものに出会い、その目的がなんとなく理解できても、概念的な解説が多くて理解できず苦しむ日々が続きました。

画像の「当時の自分」「昔の自分を助ける」というのは、このような状況を指します。 自分と同じように苦しんでいる人の助けになれてこそ、過去の自分を救うことに繋がるというのが、この本を書くモチベーションでした。

モチベーションを思い出して、なんとか筆を持ち続けました。 「イケる!」「無理...」の躁鬱を繰り返しながらも、イケる気持ちのときに足りていない情報を整理して、構成を立て直しました。 論文を読み返したり改めて説明が必要な部分を洗い直すと、良い筋道が見つかり、内容が濃く自分で納得できるものが書けました。

反省

立て直しはできたものの、プロジェクトは遅延してしまい、先行購入者のみなさまには大変ご迷惑をおかけしました。深く悔やんでいます。 遅延の報告ではPEAKSにかけてしまった迷惑も、申し訳ありませんでした。

もし次に本を書くとしたら、以下のことについて基準を設けて臨みます。

みんなで「おつかれさま」を言えた

自分はなんらかのプロジェクトをやると、その後連絡が途切れたり、迷惑をかけすぎて関係修復するのも申し訳なくなるようなことも過去には多く経験してきました。 正直プロジェクトを始める前から不安だったけれど、それを加味しても世に出すべきテーマの本だと思ったので、「おつかれさま」をみんなで言えたときは本当に泣きました。 (loveeさんのお疲れ様はタイミング合わなくて見つからなかったけど、仲良くやっていますw)

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さいごに

紆余曲折はありましたが、最高の本を仕上げられてとーにーかーく、嬉しいです。 これから読者のみなさまの元に届いて、参考に、そして楽しんでもらえる本になれば完全なるプロジェクト成功です、お楽しみに!!!

おまけ

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心理的安全を担保するために、友達同士で設計について語る会を開いた

はじめに

おばんです、最近腰が痛くて爆発🚀💥している田中です。

今日は心理的安全を担保した設計の勉強会をやりました。 コンセプトはこんな感じ。

「設計」というと「怖い」という語がうしろにきがちなテーマなので、見知った人を集めて小規模に、心理的安全性を高めつつやろうと思います。 解釈が合ってる、間違ってるとかは気にせず、気軽にYATTEIKI。

設計の話ってマサカリが飛び交いがちで、いろんな人のいろんな解釈があって怖いということには共感していたので、「じゃあひとまず友達同士でやったら、心理的安全を担保しつつ、認識のすり合わせとかできるのでは?」と思ったのでやりました。

参加者の一人であるハゼさん(@haze_it_ac)もまとめを書いてくれました。

hazediary.hateblo.jp

やったこと、話したこと

自己紹介

  • 初めてリアルで顔を合わせる人同士もいたので、名前とidを言ってもらった
  • 普段やっていること、得意とすることによって「設計」という言葉に持っているイメージは異なると思ったので、技術領域とかを言ってもらった
  • 主な参加者の技術領域のキーワードは次のような感じ
    • iOS, Webフロント, バックエンド, Jenkins, AWS, Unity
    • Swift, Go, Python, Java, C#, PHP

設計とは

  • いろんな種類の設計がある
  • 設計にもいろいろあるので、どの設計の話か絞って、その設計に必要なものは何かから話がしたい
  • たとえば
    • アプリケーション設計
      • GUIに関する知識
      • プラットフォームに関する知識
    • インフラ設計
      • ネットワークに関する知識
      • セキュリティに関する知識
    • 「どこを専門にするかの話はあるけど、それぞれ関連しないわけでもないので、知識はあったほうが良いよね」という話も出た
  • 参加者がアプリケーションエンジニアが多かったので、ひとまずアプリケーション設計という単位に絞って話を進めることになった
  • この前提をふまえて、みんなはアプリケーション設計について何に困っているの?をざっくばらんに話していくことになった

フレームワークに依存したコードが辛い問題

MVホニャララがわからん問題

  • 「GUIアーキテクチャ」と「システムアーキテクチャ」という分類がある
  • GUIアーキテクチャ
    • MVC, MVP, MVVM, Flux, Reduxなお
    • UIに重きを置いてパターンの分類
      • Model: 画面に関係ないものすべて
      • View: 画面の表示
      • Controller/Presenter/ViewModel: ModelとViewの間でどうやり取りするか、どうデータを同期させるかなど
  • システムアーキテクチャ
    • ヘキサゴナル, オニオン, クリーンなど
    • UIよりも大きな範囲であり、Modelの部分にどういうパターンをあてはめるべきかまで語られている
    • layerという概念もあり、描画に関わる部分・アプリケーション固有の部分・外部のシステムとつながる部分・データそのもの まで語っている
  • なぜパターンで混乱するのか?
    • 人によって解釈が違うから
    • 例えばMVPの中でも色々な形があり、それが広まるごとに人々は誤解していく
    • 原点と、開発メンバー間で簡単にでも、コードに落とし込んで認識を合わせるのが大事
      • データの同期方法、
      • データの置き場所など
  • GUIアーキテクチャのパターンはいろいろあるけど、データの同期方法と、どこにどういうデータを置くかの違いを把握していくとわかりやすい
  • 具体的な書き方がわからん!問題
  • GUIアーキテクチャとシステムアーキテクチャの違い
    • サーバーサイドとクライアントサイドで関心が違う

アーキテクチャの管理をどうやっていくか問題

  • 依存関係の把握とか
  • コードレビューでカバーする
    • 組織がスケールしない場合はこれで回る
    • 「強いレビュワーがやめたらどうなる?」
      • 「知らんのか」
      • 「組織が死ぬ」
      • 正確には強いレビュワーが辞めてしまう状況が出来てしまったら、組織が死んでいるという話
  • ドキュメントでカバーする
    • ドキュメントの解釈違いも発生する...
    • そもそもドキュメントが古いとか、足りないとか...
  • レビューのタイミング
    • 実装する前のレビュー
    • 実装した後のレビュー
    • 実装する前のレビューの認識が合っていなければ、実装した後のレビューも合わないよね
    • 実装した後にレビューすると、設計がダメだった時の手戻りコスト高いよね
    • Design Doc
    • コードの近くにREADMEを置いて設計の話をまとめておく
      • 各パーツの大本となる部分のディレクトリに置いておく
      • 少なくともその時点での設計の意思決定の経緯をまとめておける

とまあ、こんな話をとりとめもなくざくざく話していったりしました。

開催して感じたこと

  • 思ったことを言いやすかった
  • iOSアプリ設計本は書いたけど、準備なしで口頭で喋るときにまだうまく言葉が作れていない部分があることがわかってよかった
  • バックエンドのエンジニアにとってGUIアーキテクチャはなじみがない
  • リモート参加の人向けの配信は、小規模であれば機材を強化して準備すれば出来そう(リモート参加の人がいた)
  • 設計の経緯や判断をどうやってまとめていくかという方法論が知れてよかった
  • GUIアーキテクチャの勘所みたいなのは、どこかで整理して発表してもよさそう
  • 事前にもう少し「設計で困っていることはなんですか?」的な話をまとめておいてもよかったかも

「百合ダンボールのiOSブロガー」の個人名刺を作っていただきました!

おばんです、「週末なにしてますか?」という質問に「本書いてます」(response time 0.018s)と答えるのが板についた田中です。

本を書くのが日常になっているかたわら、知人の経営する株式会社UZUMAKIに依頼して、個人名刺を作っていただきました! 今日はこの名刺を作った動機とか、制作過程、秘話、UZUMAKIの宣伝などをします!

個人名刺を作った動機

自分は会社での活動以外にも、イベント・コミュニティ運営など個人での活動も多くしています。 前職からずっと会社の名刺しか持っていなかったのですが、会社の人間ではない自分をアピールするために、 個人名刺が欲しいと前々から思っていました。 会社の名刺でも良いのですが、「今の自分は別に会社の人間として居るわけではないし、所属は関係ないな」と思う機会がたびたびありました。

あとは単純にオシャレな個人名刺が欲しかった!

作るに至った経緯

UZUMAKIの工藤(@ToraDady)さんとたまたま飲んでいたときのことです。

田中「個人名刺ずっと欲しいんですよね」

工藤さん「ダンボーさんiOS界隈で顔が広いし、作った名刺は配るとうちの宣伝にもなるから仕事として受けましょうか?」

田中「おっ、YATTEIKI💪」

個人名刺の制作が決定しました。 イベントにうろうろ出まくってると良いこともあるものです。 工藤さんとは以前から面識もあり、信頼度も高かったので即決でした。

名刺作りの進め方

作ることが決まったので、さっそくリモートで依頼して作っていってもらうことに。 飲んだ席以降、直接顔を合わせてアレコレすることもなくて、とてもやりやすく良い体験でした。

自己紹介

基本的に打ち合わせはGoogleハングアウトを使って、デザイナーの日野(@pinopo_)さんと工藤さんと3人で進めました。 たまたま通信環境の悪い場所にいてぷつぷつ切れる工藤さんを心配しながら、初対面の日野さんとも打ち解けていきました。

最初は自己紹介が必要でしたが、名刺がまさにそれなので、自己紹介から着想を得るという流れで打ち合わせをしました。 ちょうど転職したてで、会社で使った自己紹介プレゼンで話をしました。

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ほとんど百合作品について話した記憶しかありません。

情報整理

その後で載せる情報の整理をしていきました。 さすがに自己紹介してすぐに「このテーマで!」とはならないので、Twitterやブログのリンクなど基本情報をもとに、 「百合」とか「ダンボールのアイコン」とか「ブロガー」「iOSエンジニア」なんかのキーワードを載せる方向で、各自宿題に。 日野さんにはそれらの基本レイアウト、色やアイコンのいくつかのパターンを出していただいて、何度か打ち合わせを繰り返して完成の運びとなりました。

悩ましかったポイント

自分の内面を表すむずかしさ

iOSの人とか、ブロガーとか、イベント運営の人とか、外から見てわかるステータスはすぐに出てきたのですが、 普段の仕事の延長として以外の、個人を示すものを表現するのがなかなか難しかったです。(それだけ仕事ばっか(趣味と混じってる)ということでもありますが。)

趣味を列挙したりもしましたが、最終的にはデザイナーの日野さんの提案もあり、一番心の底から好きな百合に一極集中させたデザインにしていただきました。 「百合ダンボールのiOSブロガー」的な覚え方してもらえそうな感じになりました!

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百合の抽象化のむずかしさ

けれども百合に対しては、人一倍敏感であった。

当初は百合に対して変な玄人感を出したい欲が出ました。 たとえば二つ並んだブランコの距離感とか、そこに二人がいるイメージとか、直接的ではなく間接的なイメージで伝えようとしていました。 その場にいたメンバーに言葉を重ねてようやく理解してもらえはしたものの、抽象的なものは表現しづらく、伝わりづらさがありました。

最終的には百合の花というわかりやすいアイコンに絞って、自分の持つ百合のイメージを洗練させていく方法にして正解を導き出しました。 ここにはとてもワガママを聞いてもらって、パターンを作ってもらったりなど...。柔軟に対応してもらえて最高でした...。

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神対応と言わざるを得ない...🙏

感想

そんなこんなで念願の個人名刺を手に入れました。 ちゃんとお金もお支払いしまして、一件落着( ˘ω˘ ) お仕事方面以外の自分の素性を整理する良い機会にもなったし、デザインに対してお金を払う機会その2を得て、制作プロセスも体験することができて、一石三鳥でした! 工藤さん、日野さん、UZUMAKIさん、ありがとうございました!!!

実はまだこの名刺、ちゃんと配れる機会が持てていないので、僕にあった人はぜひ声をかけてください。 次に出没するイベントはCI/CD Night Day2です。

UZUMAKIはこんな会社です

今回依頼したUZUMAKIさんは、本来Web系のお仕事を受けている会社です。 名刺を依頼したことからデザインはもちろん、エンジニアやディレクターの方々もいらっしゃいます。 企業としてはもちろん、チームとしての働き方に重きを置いていて、プロダクト作りに対して最適な動き方を模索しながら仕事を進めていきます。

uzumaki-inc.jp

最近だと代表取締役の工藤さんがリモートワークに関する記事を書いていました。

note.mu

この記事をきっかけに、方向性が合いそうだという方がいらっしゃれば連絡を取ってみてください。 仕事の進め方は、確実でした。以前からの付き合いもありましたが、今回の件でより一層信頼できる方々だと思いました。 (僕ともまた機会がありましたら、よろしくお願いします💪)

「ソフトウェアテスト気になる!でも全然わからん!」から「ちょっとわかる!楽しい!!!」になった2年弱を振り返る

おばんです、最近LoLばっかやってる田中です。リサンドラmidにハマってます。

今回はなんとなく、テストとの付き合いについて振り返りたくなったので振り返ります。 自分とテストの付き合いはだいたい2年弱が経とうとしています。 「全然わからん!」→「テスト楽しい!!!」までの2年弱の道のりです。

こんなことを書いていきます。

  • 前はどうだったか
  • 今どうなってるか
  • 今に到るまでなにをやってきたか
  • 特に印象的だったポイント
  • これから

前はこうだったよ

ここでする話は、もうズブズブの素人思考満載のはずかしトピックですが、同じように悩んだり考えてる人は多くいるのではと思います。 「わかるー」ってところがあったら「わかるー」って言ってくれるとエモです。

テスト全然わからん!

  • だいたい2年くらい前の頃の話です。
  • その頃は「とにかく実装するんだ!!!」という気持ちばかりでした。
  • 「まあ大丈夫!軽くデバッグした!動く!僕の書いたコードは最高!」という謎の自信もありました。
  • (自動)テストは大事だよとかよく言われてますが、無くても意外とどうにかなっていた。

厳しいデグレ、デバッグ、手動テスト

  • でもそれは、ただ自動テストが無くても意外となんとかなる規模の開発をやっていたに過ぎませんでした。
  • ちょっと大きな開発だと、たまに厳しいデグレが起きたりしました。
  • デバッグや手動テストがしんどいこともありました。
  • でも期限は決まっているので、なんとかメジャーケースは非効率な手動テストをこなすことでクリアしていました。
  • 開発終盤の、コードを書く時間 <<<<< 手動テストの時間には苦痛を感じていました。

ぼんやりした設計に対する考え

  • 大きな規模の開発では、テストよりもアーキテクチャパターンに対する興味が先行しました。
  • CleanArchitecture -> MVP -> etc...という感じで学び進めて、なんとなくの理解を得ていました。
  • しかしテストに対する理解は少なく、その効能は半減。
  • 「秩序が生まれてコードが読みやすくなる」程度の、少しぼんやりした理解でした。

プラットフォームを問わず幅広く活用できるスキルへの憧れ

  • これまでの項目より少し話が逸れますが、ずっとプラットフォームを問わず幅広く活用できるスキルへの憧れが強くありました。
  • アーキテクチャパターンについて学び、まとめ、発表していくことで、その力がつく実感がありました。楽しかった。
  • アーキテクチャパターンについて学んでいくことで、地続きの話として「テスト」があることに気づいて、次の幅広スキルはコレ!と思うように。

今こうなってるよ

苦しい恥ずかしい状況から、テストについて学ぶことで次のようなパワーアップを果たしました。

設計に対する指針が出来た

  • 設計の主な目的はメンテナンスしやすさだと思ってます。
  • 可読性と、変更のしやすさと、そんな感じです。
  • アーキテクチャパターンを学んでいるだけだと「可読性が上がる」のみで、変更のしやすさ=壊していないかどうかに対しては弱くて、片手落ちです。
  • 壊していないかどうかはテストによって担保していく領域で、設計のスキルとは相互補助の関係にあります。
  • どっちもやることで、「「「力」」」がつきました。

開発が早くなった?

  • コンパイラで推し進める書き換えと、テストで推し進める書き換えの使い分けができるようになりました。
  • インターフェースの修正はコンパイラによって検査されて、実装の修正はテストによって検査されます。
  • 今自分が行なっている作業がどっちなのか理解することで、どういう検査をしなければいけないかはっきりさせることができました。
  • インターフェースの修正をしただけなら、ビルドするだけで正確さが確認できます。
  • テストのある箇所に対して実装の修正をしただけなら、テストを走らせることで(だいたいの)正確さが確認できます。
  • この使い分けはTDDを学ぶことで違いに気づけました。仮実装・明確な実装・三角測量、コンパイラ・テストの使い分けという感じです。
  • 気持ちよく、テンポよく開発を進められるようになって楽しくなりました。
  • ただし取り組む開発の規模や課題も難しくなったため、単純な比較が難しくなりました...。なので、「たぶん」早くなったという認識です。

本が書けた

  • 技術書典4に参加するために、ちょうどハマっていたテストやTDDについてまとめて書く機会を得ました。
  • 『Swiftで書いておぼえるTDD』という本を書きました。SwiftでTDDを解説していく本です。
  • これは同人誌として出しましたが、商業誌化もしました。今ちょうどKindle版がセールやってます。気になればポチ!
  • 「商業誌デビュー」という実績を解除しつつ、同人誌版をBOOTHというサービスで出したことをきっかけに転職もしました。
  • とんとん拍子すぎて、「テストを学ぶことで、こんなに成功しました!」という、雑誌の最後の怪しい広告みたいになってる。ウケる。

今に至るまでこんなことしてきたよ

いろんな良いことにつながりましたが、ここに至るまで色々なことがこの2年弱でありました。 どれも楽しいことでした。

イベントへの参加

  • そもそもテストを「学ばなければいけないきっかけ」を登壇駆動で作りました。iOS Test Night #2での登壇です。
  • 最初は教科書写したみたいなすごく恥ずかしい発表内容でした。
  • 「やろうやろう」と思ってやり始められない時は強制的に締め切りを作るライフハックです。登壇駆動学習。
  • これをきっかけに学び始めた、ユニットテストの書き方、Test Double、サービス開発におけるバランスはエンジニアとしての成長に凄まじく影響を与えました。

『はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法』

  • 「単体テストの書き方」みたいな話はネットでざっくり読んでやっていましたが、ソフトウェアテスト一般に関する話や項目の洗い出しについてなどはわかっていませんでした。
  • そういうのは体系的に本を読むのがよくて、この本はわかりやすくてよかったです。
  • 前職の本棚に置いてあるのを読みつつ、@tarappoさんに転職祝いとしてプレゼントしてもらいました。今でもたまに読んでいます。

@t_wadaさんのハンズオンや講演への参加

  • 国内のテスト駆動推進者である@t_wadaさんの講演や、TDDBCへは以前から何度か参加していました。
  • 実体験を重ねつつ、プロダクトで実践するための経験値が得られました。
  • 実は5年くらい前、学生時代にはすでにTDDBCに参加していましたが、その頃はプログラミングもしょぼしょぼだし、テストのありがたさもわかっていませんでした。
  • 実務経験がないと理解できない、規模がそれなりの開発でないとありがたみを体感できないというのはあると思いました。

『テスト駆動開発』との出会い

  • イベントに参加したりあれこれしているうちに、バイブルが発刊されました。
  • あまりに面白くて、なんども読み返して、触発されて本を書いてしまうほどのものでした。
  • この本はJavaで書かれていますが、自分はJavaScriptとSwiftで書きました。
  • 言語によって歩幅の差があったり、環境の違いがあることに気付いて、Swiftプログラマにとっての敷居を下げるために、Swiftで解説した本を書きました。
  • TDDは言語によっての向く場面、向かない場面の差があったりするということが良い気付きでした。
  • この話を一般化して、向く場面、向かない場面というのはいろんな物事にあって、設計においても、プロダクト開発においても、ツールの使い分けの判断ができることは「強さ」に繋がるということに気付けたのも、エンジニアライフ的にはかなりのインパクトでした。

WACATEへの参加

  • WACATEという、テストエンジニアのためのイベントにも参加しました。
  • これまではコードを書くプログラマの視点の大きなものでした。
  • 一方でQAやテストエンジニアといった、テスト自体に重きを置いて開発に携わる人々がいて、そんな人々と接点を得られたのがWACATEでした。
  • カリキュラムももちろん良いもので、「テストとは!」も勉強になりましたが、それよりも普段接しない人と話をする機会が得られたことの方が大きかったです。
  • 目線が全然違くて、同じものに向き合っているのは確かだけれど、言葉のチャンネルや意識のチャンネルが違うことが面白かった。
  • たぶんプログラムを書く人との間には専門領域の違いがあって、隔たりもあるのだけれど、向いてる方向は同じ感覚だったので、気持ちが良かった。
  • もし開発で関わる機会があれば、言葉や考えを相互に理解すると圧倒的「「「力」」」を得られそうだと思いました。

本の執筆

  • 本を書く熱意が生まれたのは、『テスト駆動開発』を読んだからでした。
  • すごく良いことが書かれていたというのが大きな理由で、それが自分が得意とするiOS/Swiftという領域ではあまり知見が無さそうだったので、ちょうどタイミングがマッチしました。
  • ちょうど技術書典が盛り上がってたので、波に乗れて良かった。
  • 本を書くのはとてつもない重労働です。。。
  • 文字を書くということではこれまでブログを数多く書いていましたが、ターゲットや正確性などのスコープが全然違うので、少しスキルが違かった。
  • ここで本書きを経験することで、『iOSアプリ設計パターン入門』の執筆にもつながりました。
  • こちらは1300人を超える人が買ってくれて、すごい、すごい気持ちです。
  • 技術書でこの売れ行きはすごいらしい。

ターニングポイント

多分ここ2年弱を形作って、次に繋げているのは以下のきっかけ。 人間動くとそこに道ができる。 いただけている機会には感謝しかない。。。

これから

最近転職して、サービス開発をしていますが、まだまだ悩みや苦しみはつきません。 これまでは「動かないマトに当てること」の練習をしてきました。 サービス開発は生き物で、機能開発・リファクタリング・テストのバランスはとても難しいです。 これからは「動くマトに当てること」を練習していく必要があります。 まだまだ試せていない自動化やUIテストの実施なんかがあったりします、絶対楽しいのでやっていきたい。

正直手が足りてないことも一因なので、僕と一緒に働いてみたいとか、興味あるという嬉しいことを思ってくれる人がいれば、お声がけください!!!

さいごに

そう、テストは楽しいんです。 だって特定のプラットフォームに限定した考えじゃないし、うまくすれば実際の生活にも役立てられる幅広いスキルだからです。 しんどい開発はラクにして、気持ちの良い開発を、もっと長く気持ちよくさせるためのスキルです。 この記事でテストを好きになる人が増えたらいいなって思うます。