ピクシブ株式会社を退職します
おばんです、ダンボー田中です。
表題の通り、11月末で現職のピクシブ株式会社を退職します。
この記事は退職して最近どうしてるか、ピクシブ時代の振り返りと、ダンボー田中のこれからについて雑記します。
退職して最近どうしてるか
有休消化中で、めーーーちゃくちゃ休んでます。
毎日ゆっくり寝て、漫画・映画・Vの配信視聴・ゲームなどして、あと勉強したりしてゆっくり転職活動を進めています。サイコーーー!
気付けば社会人になってからこれまで半月以上レベルの長い休みを取ることが無かった気がします。 その反面、抱える仕事は経験に合わせて重くなっていったりしたのでまあいろいろときつくもなるなって。
今年は仕事だけじゃなく趣味の方でも根をつめすぎてしまっていました。 そのせいか今頭の動きがすごく悪くなっていて、言語能力とか記憶力とかマルチタスクの許容量とかの性能が格段に下がってる。 休みのうちに直したいと思います。
ピクシブの振り返り
ピクシブでは約2年半お世話になりました。
その間に変わったことは趣味に出会って、遅れてやってきた青春を取り戻しつつあることですね。
会社に遊んでる人が多いんですよ。(仕事中にという意味ではなく) むしろ会社の仕事よりすごいことしてませんか?みたいな人もゴロゴロ居ますし、こっちもつられるというもので。
創作活動を始めたり、ゲームをしたり。 こういうことができるようになったのは自分の中でとてつもなく大きくて、 これまでだと時間が空けばプログラミングか、勉強会か、資料作りかみたいな感じですべてを仕事関連に結びつけて、 カレンダーの空いているところ=予定が空いている(なお休む時間は考慮しないものとする)という無茶苦茶なスケジューリングで生きていました。
この習慣から抜け出して自分の人生を謳歌できるようになったのは、周りで趣味を持っている人が多かった環境が助けになったように思います。 楽しい。ようやく仕事以外に目を向けられるようになったよ...。
BOOTH iOSアプリ開発
BOOTHは創作物を取り扱うECサービスで、同人誌から電子工作キット、はたまた自作の洋服まで幅広く取り扱っています。
もともとピクシブに入ったきっかけになったのも、このBOOTHというサービスでした。 2回目の技術書典に参加したときに、出版した技術書の電子版をBOOTHで販売し始めて、iOSアプリ版を触ったら「もっと便利にしたいよ!アプリ版だと電子書籍買えないの!?やってやんよ!」みたいな気持ちになったことを覚えています。
BOOTHの開発に携われたのは幸せでした。
自分が創作活動を始めたこともあり、自分のためになるものを作れているのはシンプルに良いモチベーションでした。 そして活動を通して仲良くなったクリエイターの友達がBOOTHを使って、 同じくクリエイターの友達やファンの人々とやりとりをして仲良くなっていったり、 ユーザーが心からの需要と供給を満たしていく様子を身近で見られた経験がなによりも価値のあるものでした。
身近な人が使うサービスを支える中で、バグで一部機能が使えなくなったこともありました。 最近の自分がこういう問題を避けるために設計・テスト・開発プロセスに興味をもっているのは、こういう部分が根幹になっているように思います。 自分やチームメンバーの能力に依存せず、チームの状況が変わっても安定した品質で価値を提供し続けるために仕組みを整えたいという気持ちが強くなっています。 (これは人を信用しないという話ではなく、柔軟性に富んだ開発方法・チームを作りたいよねというお話です)
pixivコミック iOSアプリ開発
pixivコミックはマンガアプリで、収益を安定化させる取り組みのために広告の実装やその他機能開発に携わりました。
どこの会社でも人手が足りないように、ピクシブもそうでした。 どうしても人手がより必要なところで発生した仕事を優先したいということで、異動しました。
BOOTHチームとはまた毛色の違うチームで、平均年齢も若く改善サイクルの早いチームで、違った文化を楽しませていただきました。
あと百合特集の編集をまかせてもらえたのとてもよかった。よかったら読んでみて...!
あとピクシブに投稿されたオリジナル漫画の中からオススメの漫画を紹介する「編集員のオススメ」の仕事が本当に好きでした。
イベント企画、開催、運営
pixiv App Nightなどの技術イベントの運営はこれまで通りやっていたのですが、規模とか期待値が段違いのPIXIV TECH FESに関わったのは大きな経験でした。 文化ギャップみたいなものの中では一番大きなものだったかもしれない...。
僕はLTコーナーの企画・進行などを行いました。
これまで経験してきたエンジニアイベントとは「1コーナー、コンテンツ、番組としての意識の違い」がありました。 コーナーでクオリティコントロールをするという違いが。
普段やるエンジニアの勉強会を開催するときとの違いはコンテンツを「個人で成り立たせる」か「ハコで成り立たせる」かというものでした。 よく行われるLTは個人の力量にお任せする形なので、クオリティコントロールが無くて運営は比較的ラクなのですが、コーナーとしてハコの品質を考えたときにはそれを調整する必要がありました。
- このLTコーナーで来場したお客さんに持って帰ってもらいたい印象はなにか
- お客さんに持って帰ってもらう印象を加味して、登壇いただく方々全員分のLTが伝わりやすいか、ネタとして成立するかなどのアドバイスをしたり
- お客さんに持って帰ってもらう印象を加味して、必要なオープニング動画やアイキャッチなどのクリエイティブを用意したり
- 照明さんや音響さんとのやりとりがあったり
なにより初めてのことが多すぎて疲れた......というのが正直な感想なのですが、どうすればコンテンツが作れるのか、 期待した印象を相手に与えるには何をしなければいけないのかという一連の流れが理解(わか)ったのは、これからなにかを始めるときに必ず活きると感じています。 結果的にやってよかった。マジしんどかったけど。
これから
もうちょっとお休みをいただいて、その間に次の会社を決めるつもりでいます。
趣味も増えたし、仕事ばかりするのをやめようと思っているので週3~4日勤務で働く生活にしようと思っています。
次の目標は「エンジニアをやめて、クリエイターとして生きていく」です。 正直に言うとエンジニアに飽きてきた部分があって、もっと表現の世界だったり、作品を通して人の気持ちに触れることがしたいなと思い始めています。 まだ戯れ言レベルだけど、ま言ってやっていればいつか出来るかなと思います。