学びとアウトプットと表現と、『ボールルームヘようこそ』

はじめに

こんぬづは、昨日で今年の仕事納めをし、実家にいたこともあってビールを飲んだところ、150mlくらいで酔っ払ってしまった田中です。日に日にお酒に弱くなりますね、と言いつつ最近話題のストロングゼロもキメてみたい。

さて、この記事はアニメ『ボールルームヘようこそ』アドベントカレンダー23日目の記事です。

うそです、そんなアドベントカレンダー立ててませんしありません。

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しかし『ボールルームヘようこそ』という作品は、自分の人生や生活にも参考になるような素晴らしいアレコレが詰まっていたので、参考にしながら記事を書いています。良い作品だからみんな見て。

プログラムやソースコードに対して感情の昂りが表れない

アニメ、漫画、映画、音楽、小説ーーー、を体感したあとには、元気が出たり涙が出たり、そういう感情の昂ぶりがあります。僕はそういう感情に訴えかけてくるものが好きで、百合作品が好きなのも、そういった感情に関わる部分を描いている作品が多いからです。

一方で日常を振り返ると、僕の職業はソフトウェアエンジニアで、プログラムのソースコードを書くことがお仕事です。プログラムは小説なんかの作品とは違って、他者の感情を揺さぶったりすることができないと思っています。自分は作品からこんなに良いものをもらっているのに、自分が作っているものは人の感情を揺さぶったり、影響を与えることができないのかなと、悲しい気持ちになるときがたまにあります。

以前Swift界隈のプリンスと呼ばれている@es_kumagaiさんとこういった話をしたのですが、彼は「プログラムやソースコードにもそういった面があると思う」と言っていました。正直信じられなくて、頭の片隅にひっかけたままでいました。「仕事で書いている成果物に、小説なんかで感じられる感情の昂りは感じたことがないし、ちょっとした達成感はあるかもしれないけどーーー」なんて否定的な感情を持ちながら。(ひっかけたままではいたので、自分が知らないだけでどこかにそんな世界があるのかもしれないと、薄い希望を持ちながら)

そんなとき、アニメ『ボールルームへようこそ』の主人公の先生である、兵藤マリサ先生の一言にひっかかりがリンクしました。ナイスバディのパツキン美女の一言です。

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「外から得た知識や経験を理解して、飲み込んだ上でアウトプットしなければ表現とはいえない。だからこそ、感情の乗ったダンスには踊り手の人生が透けて見えるのよ」

アウトプットと表現

否定的な感情を持ちながらもその言葉を聞いて振り返ってみると、この業界に惹かれた理由には、どこか感情の昂りがあったからなんじゃないかと思い出し始めました。

ー例えばスゴいエンジニアと一緒に仕事をして、いろんな話を聞いたりコードレビューをしてもらいながら学びがあったとき。
ー例えばカンファレンスやイベントで、会場を笑いでつつみながらも技術的に中身のあるスゴい発表を見た・聞いたとき。
ー例えばそれらを自分でもやってみて、結果をブログにまとめたり発表して次に繋げていくとき。

そうだ、今書いていて思い出したけれど、ブログに書く/発表する/OSS/プロダクトに落とし込む、これらは表現じゃないか。アウトプットしたものが反響を受けて、笑いや共感に変換されるのはアニメや漫画から得る影響と同じかもしれない。自分の言った言葉や技術がほかの人の中に残り続けて、ふとした瞬間に引用されたりネタにしてもらえるのは同じことかもしれない。(節子みたいに)

僕がITやエンジニアの業界に惹かれた理由はここにあって、スゴくて面白いエンジニアに共感したり憧れたりした気持ちがあったからだ。自分が憧れる人には確かな経験と知識があって、それについて聞くと的確な表現で説明してくれて共感を突いてくるからだ。「ダンスに踊り手の人生が透けて見える」ように、エンジニアも説明やソースコードからそれまでの人生が透けて見えるということだと思った。

好循環(ビッグウェーブ)に乗り続けたい

上の「例えば」で挙げた話で好循環に乗った経験をしたことがあります。勉強して、ブログにまとめて、発表して、仕事にも活かす。良い流れの中で得た機会を利用してまた次の好循環に乗る。そんな楽しくて感情が昂り続けて、自分と他者との間で良い感情をシェアできる流れの中に、そういえば以前は乗っていたなと思い出した。

まとめ

日々の忙しさから、周りに目を向けてリスペクトすることを怠っていたかもしれない。ボールルーム要素が減ってきたのであえて付け加えると、釘宮さんみたいに腐っていたかもしれない。

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憧れるエンジニアが何人もいることを思い出した。(というより、「憧れる」ってことを思い出したのかもしれない)

t_wada/susieyy/morizotter/es_kumagai/marty_suzuki/lovee/d_date/tarappo/nnasaki/i_takehiro/ちょっと前の父/etc...

良いアウトプットを続けて、胸を張ってこういう人たちと仕事したりなにかができるような存在になりたい。説明やソースコードから人生を魅せて、共感を得られるエンジニアになりたい。

きっとあのアニメはそういうことが言いたかったんだと思う。