僕にはセンスが無いから
僕はセンスが無いと思ってるけど、その分足で稼ぐ性分なんだとわかってきた。
なにかとセンスが良くて一人で調べてシュッとこなしてしまうようなセンスの良い人は、物事をうまく抽象化して理解するのがうまかったり、理解に至る道筋が見える人だったりする。
一方で僕は経験から物事を考えたり、やってみて考えることが主になっている。 なにかを理解しようとしたとき、全体のふんわりとしたコンテキストから理解を得ようとする。文章もナナメ読みするし、国語や英語の問題の解き方もそうだったのだけど、多分そのほかの物事を理解するプロセスも同じ。エンジニアリングに関することもこういう考え方をするので、理解が遅いと感じることが多々ある。
センスの良い人には劣等感を覚える。
けれど「行動する」ことが、センスが無いと思っている自分の生存戦略だとわかってきた。
- ブログを書いてみる
- イベントに参加、登壇、運営してみる
- 友達を増やす
- 同人誌を書いてみる
- 技術を学ぶためにサンプルを書いて手を動かす
- 見たことのない映画を見る
- オススメされた本や漫画はとりあえず読む
- やったことのないことはとりあえずやってみる
行動してみると、それまで見えてなかったことが見えるようになるし、なによりそれをやったことのない人より圧倒的に語れることが多くなるのが良い。見えるものが増えると、全く別の物事にも共通したコンテキストが存在するのが見えるようになって、理解が早くなったりする。
本来の言葉の意味とはずれるかもしれないけど、行動しないでいるとどんどん良くないほうに転がっていく感覚に対して、「貧すれば鈍する」という言葉をよく唱えている。行動してみるとわかることが多いし、人生が加速するので動き続けるようにしている。
センスが無いと感じる僕は、足で稼ぐ。
そんなふうにここまで生きてきたけど、最近は行動や経験で得たものをそのままにはせず、一般にはどう捉えられているのかなど、本を読んで理解の軌道修正をするようになってきた。実際に体験することは間違ったことではなくて、本に書いてあることとどういう差分があって、机上だけでなく、現実としてはどうなっているのか理解するように勤めるようになった。この辺りは人にうまく伝えられるようになってくる段階な気がするので、体験したことの軌道修正は楽しい。